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2008年8月7日木曜日

オトギリソウとつなぎ

毎年、お盆をはさんで約2~3週間の間、そこらじゅうを、虻(アブ)が飛び交います。虻は、ハエくらいの大きさの虫で、胴はグレーと黒のシマシマ。中山平では、これを“繋ぎ…つなぎ”と呼んでいるのですが、この虫は、高速で飛びながら、通りすがりに人を刺すという、じつにえげつない特技を持っています。そして、運悪く刺されると、これが痛いのなんのって…。 綺麗な川の水で育つ虫なのだそうですが、その割には性格が悪い!

でも、自然は実によくしたもので、悪いことには必ずペアで、「天の助け」がついてきています。

「つなぎ」についてきた「天の助け」は、7月~8月の間、黄色の可愛らしい花を咲かせるオトギリソウ(←)。 この黄色い花を35度の焼酎に漬けたものは、「繋ぎ」に刺された時の特効薬です。

また、この植物は、生薬名は「小連翹(しょうれんぎょう)」といい、煎じたものを、切り傷の止血薬や月経不順の鎮痛薬、うがい薬などに利用します。


ところで、このオトギリ草、じつは漢字だと、「弟切草」と書きます。なぜかというと、昔、この薬草の秘密を漏らしてしまった弟を、そのことに怒った兄が切り殺してしまったという言い伝えがあるからです。

この伝説や、薬草としてのオトギリ草の詳細については、このサイトに書かれています。
興味のある方はお邪魔してみてください。


今、なかやま平は、こんな物騒な名前には似つかわしくなく可愛らしい、オトギリ草の花盛りです!


でも、いくら特効薬の準備があるとはいえ、つなぎ(虻)に刺されるのは嫌ですよね。

河原や露天風呂といった、綺麗な水付近にはたくさん飛んでいますので、どうぞご注意くださいね。

そして、それでも刺されてしまったら、すぐさまフロントに申し出てください。いつでも、この特効薬(←)、用意してあります!
















見上げると、空は今日も、潔い真夏色。セミの合唱も、ひときわにぎやかです。

写真では良くわかりませんが、ポールの先では、オ二ヤンマが休憩中でした。
懐かしい夏休みの風景、ここではまだ、健在です。

2008年4月28日月曜日

金魚の稚魚が、やって来ました。


毎年、4月になると、古くからの馴染みのお客様、宮崎町の山崎さんが、金魚の稚魚を300匹寄付してくださいます。冬場、融雪の為の浅い池に放している金魚ですが、こちらの山の水も合うらしく、露天風呂前の池には放すと、秋までにはなんと3~4倍の体長にまで成長します。
そういえば、浮草も金魚と同様です。1株池に浮かべると、いつの間にか水面が一面緑色になるくらいに増えて、いつも驚かされます(やはり、水の中に力があるのでしょうか…)。

これから、檜露天風呂にお入りになるときには、ぜひ、手前の池のことも気にして見てくださいね。


ところで、成長した金魚がどうなるかというと……


毎年11月中旬、露天風呂を閉鎖する時に、皆さんに連れ帰っていただいています。冬場には池も凍るので、金魚もここでが暮らすことができなくなるからです。そのため、半年かかって立派に成長した金魚は毎年すべて、里子に出してしまいます。

なので、金魚を飼いたいと思っていらっしゃる方は、11月中旬ここにいらして、ご自分でお気に入りの子をすくい、おうちに連れ帰ってくださいね。

これからは、放った稚魚の成長も、楽しみ。いまのうちからお気に入りの子に目をつけ、その成長を見守るのも楽しいですよ。

ところで、いままでココから里子に行った金魚たち、どこで、どんなふうに暮らしているのかなあ…?
元気でやっているといいのですが…。もし、立派になった金魚の写真を撮られたかたがいらっしゃいましたら、ぜひ、その写真をファイルで送ってください!
メールアドレスは、詳細プロフィールの連絡先のところ。Emailのところを、クリックしてください。
楽しみに、お待ちしております!

2008年4月16日水曜日

お山の宝物のこと

こんなふうに写真を撮ってしまうと、これが一体なんだかわからないでしょうか? じつはこれ、鳴子らどん温泉にいらした事がおありの皆さんなら、絶対にご存知の飲み物です…。



これ、山の薬草を集めて源泉の熱で乾燥させ、それを、鳴子らどん温泉の敷地内地下1000メートルからくみ上げたナチュラル・ミネラル・ウォーター玉鳴号で煮出した、薬草茶。

少しお洒落に言うなら、お山のナチュラル・ハーブティーです。ナチュラルもナチュラル、三重丸付きの純正ドリンク…。らどん温泉のフロント脇のドリンクコーナーでは、自由に飲むことができます。

ここで少し、玉鳴号を自慢します。

この水は、本当に不思議な水です。そのまま飲んでもまろやかで喉越しが良く、味はないのに味わいがあって、決して飽きることのない奥深い味を持っているのですが、それだけではないのです。

きちんと測定したわけではないので良くわかりませんが、水に詳しいお客様の言によると、この水は、クラスターが小さくて浸透力が高く、さらに波動値も高いらしいのです。だから、薬草に含まれている薬効成分を余すところ引き出すことができる。さらに、これを少しずつ飲みながらゆっくりとお湯につかっていると、水が身体の細胞の中に入ってその内側の老廃物などを抱きかかえ、汗となって排出してくれると聞きました。実際に、ここで温泉療養していらっしゃったアトピーの方が、日に日に回復していかれる姿には、目を見張るものがあります。

分析データのことは良くわかりませんが、確かに、玉鳴号で点てたコーヒーや紅茶は、味が違います。胃腸を整える漢方薬として知られるキハダ(黄肌)も、この水で煎じないとその名の通りの鮮やかな黄色にはなりません。

本当に、宝物のような水だと思います。


薬草の話に戻りましょう。ちょっと見は、まるで枯れ草を集めたようにしか見えないこの薬草茶ですが、この中には、クマザサ、オトギリソウ、カキネドウシ、メクラブドウ、トリトマラズ、サルノコシカケ、キハダなど、約20種類の山の幸・天然薬草が入っています。いずれも、源泉の熱を利用して乾燥していますので、薬効を壊していないことは確かです。


上の写真の、ガラス瓶の中に入っているのが、その貴重な薬草茶。今日は、それぞれの植物の効能には触れませんが、そのあたりのこと、先人達の知恵についても、折々触れていこうと思います。


さらに本日早朝、山菜博士の石川さんが、車で約10分のところまで連れて行ってくださり、川べりの土手で山ニンジン(写真上左)を収穫しました。葉がニンジン似ていることから名がついたこの山菜は、ゆがいてお浸しにしたりくるみ和えにしたり天ぷらにしたりして食べます。クセがなくて歯ざわりが良く、しかも香ばしい香りがして美味!

加えて、このあたりではあまり人気がないようですが、イタドリの芽(写真上右)も収穫。芽の部分は天ぷらがおいしく、柔らかい葉はごま油で炒めるのもいいようです。余談ですがこの山菜は、傷みを取る効果があるので、痛みをとる=イタドリと、呼ばれています。

山菜の季節は、まだ始まったばかり。春の山は、本当に恵みの宝庫です。らどん温泉の食卓も、これから一層、楽しくなります。

そうそう、書き忘れるところでした。山里ならではの、山菜ばかりのお膳、ご希望があれば作れます。フロントにご相談下さい。

大地のエネルギーを抱きかかえて顔を出す山菜を、その味わいのままにアレンジしたお膳、じつは、ヴェジタリアンの皆さんには隠れた人気メニューです。

今日は、昼の気温が21℃を超えました。なので、露天風呂のお湯も、エメラルドグリーンに近い色になりました。

このお湯に、桜の花びらが舞い散るのは、5月のゴールデンウィーク明けです。

2008年4月15日火曜日

お元気ですか?


はじめまして。

まったく突然なのですが、宮城県と山形県の県境近く、鳴子温泉郷・中山平温泉の『鳴子らどん温泉』 から、心も体もほっとする山里の暮らしを伝えたくて、ブログをスタートしました。



山懐に抱かれた北国の里・鳴子なかやまも、もうすっかり春の気配です。
中山平温泉駅の前にある桜の古木の蕾も、もうはちきれんばかりに膨らんでいるし、日当たりのいい土手は、水仙やスミレの花盛り…。


枯れ草の間からぽつりぽつりと薄緑色のアタマを出していたふきのとうも、てんぷらになって食卓に彩りを添えてくれたあと、いまは可愛らしい白い花を咲かせているのですが、それでもまだ、ばっけみそ(ふきのとうみそ)や煮物になって、山の春の豊かさを伝えてくれています…。


ここでは、時間がゆっくりゆっくり流れていきます。

大都会であれば、2~3時間で終わらせないと叱られるような仕事も、時に、この山里では2~3日もかかってしまうことがあります。 なにせ時間の基準が、人がゆっくりと歩く早さ。なので、何をするにも、のんびりゆっくり。車や電車のスピードを時間の基準にして生きている都会の皆さんは、少々違和感を感じるかもしれません。

でも、”ゆっくり”は、気持がいいです。
自分を省みる時間があり、間違ってもやり直せる空間とゆとりがある…。

なのでこれから、この、のほほんとした空気、優しい日々を、ブログにのせて届けたいと思っています。

ところで…。
メインの道路から雪が消えた3月末、檜で作った露天風呂が冬眠から覚めました。
この露天風呂は、温泉の分類でいうと、無色透明の含重曹芒硝硫黄泉。ですが、無色透明のはずのお湯に、じつは色があるのです…。

下の写真を見てください。

上が本日朝8時30分の女性用のお風呂の色。気温は7℃でした。朝早くから日が差していたので、お湯はうすい青緑色をしています。
そして下が、午前11時半の男性用露天風呂の色。青みがかった緑の色が、少しですが濃くなっています。

じつはこの露天風呂は、大きな浴槽を板張りの壁で隔てただけ。なので、お風呂自体はつながっていますので、中のお湯は同じ水源のものです。太陽の照り具合とか、その日の気温などで、無色のお湯が、こんなにも表情を変えるのです。


真夏の太陽の下ではまるでさんご礁の海みたいな色になるし、気温が下がると白く濁る…。毎日見ている者でさえ、”無色透明”にも、これほど多彩な色合いがあったのかと、驚かされます。

皆さんも、もし、このお風呂にはいってくださる機会がありましたら、お湯の色の変化をご自身で確かめてみてください。本当に、興味深い…。そして、温泉のお湯は生きているのだということを、感動をもって実感せずにはいられません。



さらに…感動といえば、これ(←↓)。

一度植えたきりで手入れもせず、ほったらかしにしていた三ツ葉、そして、山葵が、いつの間にか芽を出して成長していました。
枯れ草だらけの植木鉢の中、ハコベやクローバーも混じって生えてきたのですが、ちょこっと摘んで汁物に散らしたりするには、これで十分。

それにしても、いつの間にか”食べ物”が生えてきているなんて…。 自然って、すごい…。そして、なんて誠実なのでしょう…。  

いまさらながら、頭が下がります。 ありがとう…。


そんなこんなの、山里の柔らかな日々です。

この場を借りて、これから少しずつ、いろいろなことを伝えて行きたいと思います。 どうぞ、よろしく!

なお、鳴子らどん温泉の詳細は、こちらのホームページでご覧下さい。